一眼レフカメラでコンパクトな写真を撮る方法

被写体が二つ以上ある場合、コンパクトな写真にすることを心がけましょう。

被写体同士を寄せる

次の二枚の写真を比べてみてください。

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どちらの写真も、ピントは投手に合っています。

上の写真は、画面中央に何も写っていないので、どこかスカスカした印象になってしまっています。見る側からすると、投手を見ればいいのか打者&捕手を見ればいいのか、わかりづらいですね。

下の写真では撮影のポジションを変え、投手と打者&捕手をぐっと近づけるようにして撮りました。上の写真よりズームすることができたため、被写体が大きく写っています。撮影の意図が明確になりました。

比較すると、下の写真の方が被写体同士が寄っていますね。複数の被写体をコンパクトなスペースに押し込むことで、画面におさまりやすくなり、被写体を大きく写すことができるわけです。

斜めから見る

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バスを斜め後ろから撮っています。複数の被写体を小さなスペースに押し込むと説明しましたが、この場合の被写体は前景のキャラクターと、運転席です。真横から撮るより、バスの長さがコンパクトになっています。一方でキャラクターの描いてある前景がとても大きく写っていて、迫力もありますね。

そしてこの写真は、一眼レフカメラの構図 5つの構図をマスターしましょうで説明した放射構図になっていることに気付いたでしょうか。

前景のキャラクターから、斜めの線によって視線が動かされてJubiloの文字が見えますね。バスを真横から撮る場合よりも、構図としても優れているということです。

 

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図は立方体です。三次元にするとどの面も同じ大きさのはずですが、二次元にすると表面積が小さく見える面がありますね。写真も3Dのものを2Dで表現するという意味では同じ作業です。被写体を斜めの角度から見れば、省スペースになるということです。

写真という長方形にとって、斜めに走る線は非常に効果的です。縦横の線で区切られた平面において、斜めの線はそれだけで目立ちますし、線に沿って視線を誘導させる働きがあります。斜めから見ることによって省スペースになってしまっても、被写体そのものは十分目立つというわけです。

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並んだ絵を斜めの角度から撮ったものです。斜めの線によって視線が奥へ誘導され、絵画の列がずっと続いていて、二人の女性が見に来ているのだということもわかります。写真における絵の表面積は真正面から撮るより小さくなっているかもしれませんが、特に手前の二枚は斜めから見ても存在感あるものになっています。

対角線を使う

当たり前のことですが、縦横の辺より対角線の方が長いということを頭に入れておきましょう。

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図の五つの円はすべて同じ大きさです。真横に並べた場合は、画面の上半分は無駄な空間になってしまっています。

黄緑で示したように円を斜めに並べると、真横に並べたときと比べ、右上にスペースが余っていますね。このスペースのぶん、円を大きくすることができます。

写真でも同じことで、対角線の配置を積極的に使うことで被写体を大きく撮ることができますし、画面を効率よく埋めることができるのでトリミングの必要もなくなります。

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梅の枝が斜め方向に走り、奥にもたくさんの梅の花が見えます。見物客も写しこみ、デッドスペースになりそうな左上にもちらりと梅の花。必要な情報を画面にコンパクトにおさめた、無駄のない写真ですね。

どの構図にあてはめようかと考えながら撮るより、どれだけ小さなスペースに情報をおさめられるか、を考えましょう。省スペースを心がけていれば、自然といい構図の写真が撮れるものです。

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