一眼レフカメラの測光方法を変える 露出補正とAEロック

カメラはピント合わせをしている間、同時平行で測光という作業もしています。適正露出にするために、しぼりやシャッタースピードをどの程度にすればよいかを決めてくれているのです(Auto Exposure、略してAE)。初期設定ではピント合わせと同じように、シャッター半押しで作動します。

多くのカメラの初期設定で採用されている測光方法は、画面をいくつかに分割してそれぞれの明るさを測り、それらの平均で露出を決定するというものです。メーカーによって、マルチパターン測光とか多分割測光などと、呼び方が異なります。

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重要なのは、ピント合わせと測光は別々におこなわれているということです。つまり、ピントの合ったところが必ずしもちょうどいい明るさにならないこともあるということになります。

たとえばこの写真では被写体のサルにピントが合っていますが、面積的に背景の明るい部分の方が広いため、一番写したかったサルの顔の部分が意図していたよりも暗くなってしまっていますね。

この場合、測光の方法を変えるか、露出補正という機能を使って明るくすることができます。これらは手動なので、そのシーンを撮り終わったら設定を元に戻す癖をつけましょう。

測光方法を変える

中央部重点測光は、その名の通り画面の中央付近だけを測光し、明るさを決めるという方法です。上のサルの写真のように、被写体が中央にある場合は有効ですね。

スポット測光は、自分で測光ポイントを動かすことができます。親指AFもする場合は右手がかなり忙しくなりますが、被写体が画面の隅にある場合などは、この方法で測光してみましょう。

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Nikon D7000の場合、測光ボタンを押しながらダイヤルを回すと、測光方法を変更することができます。

露出補正

露出補正の機能を使えば、明るさを手動で変えることができます。0.0が標準の設定で、+0.3、+0.7・・・の順に画面が明るくなり、逆にマイナスに設定すれば暗くなります。マニュアルモード(しぼりもシャッタースピードもISO感度も自分で決めるというモード)を使わないのなら、画面全体の明るさを調整する最後の手段であるともいえます。

写真によっては、さらに明るくして白とび寸前にしたほうが雰囲気が出るということもあるでしょうから、測光の結果に満足いかなかったときにも使える方法です。

結婚式などでの撮影はこの方法が用いられることが多いです。私も婚活サイトで知り合ったという夫婦のカメラマンを担当したことがありますが、この方法で撮影をしました。

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Nikon D7000の場合、露出補正ボタンを押しながらダイヤルを回して設定します。

AEロック

親指AFの章で、「AF-L」と「AE-L」という単語が並列されていたことに気付かれたでしょうか。LはLockの略で、AF-Lはピントを固定してしまうこと、AE-Lとは測光するのをやめて露出を固定してしまうことを指します。

先ほど親指AFを設定して置きピンができるようになりましたが、測光は初期設定どおりシャッターボタンの半押しでおこなうことになっています。つまり露出の固定はできない状態になっているわけです。

AEロックを設定する場合も、親指AFの設定時と同じように、ボタンの割り当てが必要になります。親指AFよりも使用頻度は少なくなるでしょうが、操作性を重視して決めましょう。

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