一眼レフカメラのシャッタースピードを使いこなす

この写真は、シャッタースピード1/40で撮影したものです。特に右上の水がわき出ている部分はかなりぶれていて、白っぽくなっています。水が勢いよく流れ出している様子が伝わりますね。

それに比べて以下の写真は、1/1250で撮影しました。選手の激しい動きやユニフォームの一瞬のしわなどもぶれておらず、時が一瞬止まったような、迫力ある写真になりました。

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シャッタースピードとは、本体内の鏡が跳ね上がっている時間のことだと前述しました。動いている被写体を撮る場合、区切る時間の長さによって動きの量が変わってきます。鏡が跳ね上がっている時間が長いほど、被写体はそのぶんたくさん動いてしまいます。つまりシャッタースピードを遅くすると、動いている部分が大きくぶれた写真になります。逆にシャッタースピードを上げると、ぶれが少なく、被写体を止めて写せることになります。

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これはシャッタースピード1/2で撮影した写真です。水の流れがほぼ真っ白で、雲のようになっています。実際には写真の右側から左側に向かってかなりの急流だったのですが、ここまで真っ白になってしまうと「本当に水が流れているの?」と聞きたくなるような写真になりますね。

シャッタースピードを極端に遅くした写真は、実際に肉眼では見ることのできない光景です。撮り方によっては面白い写真になります。

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これはシャッタースピード2.5で撮りました。2.5秒の間に走っていった車のライトが、光の線になっていますね。

同じ原理で星空の写真も撮れます。理科の教科書などで、星の動きを光の線として表現した写真に見覚えのある人も多いでしょう。これはシャッタースピードを一時間や二時間といった長時間に設定することで可能になります。

このようにシャッタースピードを上下させることで、動いている被写体の写し方を変えることができます。

スポーツを撮るときや、ペットや動物などの動きが素早い被写体を撮るときには、シャッタースピードを1/500以上にしたほうがいいでしょう。逆に水の流れなどの動きを表現したい場合は、1/100以下にするのが望ましいです。シャッタースピード優先モードにして、シャッタースピードを少しずつ変えながら何枚か撮影していくと、気に入ったカットが撮れるでしょう。

注意すべき点は、シャッタースピードを遅くすると手ブレしやすくなるということです。

安定した姿勢で構えるといった基本的なことはもちろんですが、シャッタースピードとズーム値の関係に気を配っておきましょう。たとえば、シャッタースピード1/100ならズームは100倍以下で、1/50なら50倍以下で、という具合に、シャッタースピードの分母 > ズーム値という法則を守っていれば、手ブレをかなり軽減することができます。ただ、これで手ブレしなくなるということではなく、あくまで目安です。カメラをしっかりホールドしておくことが一番大切です。

 

また、上の急流の写真は三脚なしで撮影、夜の車の写真は窓ガラスにレンズをくっつけて固定したような状態で撮っています。一般的には、1/2秒より遅いシャッタースピードのときには三脚を使うことをおすすめします。

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