一眼レフカメラのシーン別撮影方法 スポーツ・夜景・建物・料理を撮るとき

シャッタースピードを上げます。ネットやフェンス越しの撮影なら、しぼりを限界まで開放しましょう。親指AF、高速連写モードにしておくこともマストです。

球技の場合は、画面にボールが写るように、とりあえず連写しておいて間違いはありません。剣道の場合は竹刀、野球の場合はバットなど、道具類も先端まで切れないように写しましょう。ボールや道具が写っていないと、なぜその動きをしているのかがわからない写真になってしまうためです。

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また、スポーツの写真は構図や余白を楽しむのではなく、ギリギリで切ったほうが迫力が出ます。

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トリミング前の写真は、余計な情報があることで臨場感が半減してしまっているのがわかります。トリミングが必要ないほどズームして撮るのは不可能なので、「どうせ後からトリミングする」と楽に構え、あまりズームしすぎずに少し引いた状態で撮りましょう。激しい動きでも追いやすくなります。

夜景

夜景撮影は、日没直後から一時間が勝負です。

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上の写真は日没から二時間半後、下は日没三十分後です。上の写真は、花火と空とのコントラストがはっきりしすぎていて、空が黒くつぶれたように見えてしまっています。下の写真くらいに明るい方が美しいですね。太陽は沈みきっていますが、ほの明るい残光で表情豊かな空になります。日没直後のこの一時間は、マジックアワーと呼ばれています。

夜景を撮るときにはISO感度を上げ、シャッタースピードを下げます。日没直後の明るさなら、三脚が必要なくなるのも大きなメリットです。手ブレしないよう構えに注意しながら、シャッタースピードの分母>ズーム倍率の鉄則を守りましょう。

 

ビルの展望台などでガラス越しに撮影したい場合は、ガラスにできる限り近づきましょう。室内の様子が反射して写っているのを消すためです。

ストロボは使わないようにします。夜景のように離れたものには光が届きませんし、ガラス越しだとストロボの光が反射してしまいます。

ただし、夜景をバックに人物を撮りたい場合などはストロボを使います。シャッタースピードを遅くして夜景を撮り、その間にストロボもたいて人物も撮る、という方法です。スローシンクロモードと呼ばれています。ここまでしようとすると、三脚があった方がいいでしょう。ただ、たとえばホテルの部屋から見える夜景をバックにしようとすると、ストロボの光がガラスに反射してしまうので難しいですね。

建物

建物を撮る場合は、しぼりを開放しすぎないよう注意します。

大きな建物の全景を撮る場合、ストロボや内蔵フラッシュをたいても、遠すぎて光が届かず、無意味なことがあります。また、窓にストロボの強い光が写ると不自然な場合もあります。逆光の場合や、影になっている部分を撮りたい場合は、ISO感度を上げるか、スポット測光で露出を暗い部分に合わせるか、露出補正で対応するのが無難でしょう。

また、建物写真は柱や窓枠といった垂直線が画面にたくさんあるので、少しでも傾いているととても目につきます。ファインダー内にグリッド線を表示させるなどして、注意しておきましょう。

旅先で建物をバックに撮る場合には、しぼりを狭め、背景にも人物にもピントを合わせて撮ります。

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(スマホ写真で申し訳ありませんが)このようにバックの建物から離れて人物を撮れば、どちらも目立つ写真になります。風景写真の手前に人物を配置するような感覚です。建物をさらに目立たせたいなら建物に近づきましょう。

料理

料理は逆光か半逆光くらいにすると、影ができることによって立体感が出たり、透け感が表現できたりして、おいしそうに見えます。ストロボで順光にすると、のっぺりと白くなってしまうため、オフにしておきましょう。

逆光の中での撮影なので、ISO感度を上げてしぼりを開放します。マルチパターン測光だと、皿やテーブルクロスが白っぽい場合は料理が暗く沈んでしまいます。スポット測光にして、暗くなっているところを測光します。露出補正も積極的に使いましょう。

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上は逆光、下はストロボをたいて順光にしたものです。逆光の方が表面の凹凸が立体的で、質感がわかる写真になっているのがわかります。

蛍光灯の光より、あたたかみのある自然光の方がよいでしょう。窓際で自然光による逆光にするのがベストです。夜は料理をライトの近くに運び、逆光の状態をつくって撮影します。

 

被写体に寄ることも、料理写真を魅力的に見せるコツです。サラダのみずみずしさを強調したいのか、パンのこんがり感を強調したいのかなどを見極め、それが表現できそうなところにぐっと近づきます。料理を自分で盛り付ける場合は、なるべく影ができるように、高さを出してこんもり盛り付けましょう。

料理は手早く撮ることが大切です。もたもたしているとシチューの表面に膜ができてしまったり、ビールの泡が消えてしまったりして、せっかくの質感が変わってしまうためです。皿の向きなどを少しずつ変えたり、フォークや箸、グラスを置いてみるなどしながら、素早く撮り終えましょう。

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